本業務は、静岡県が管理する道路トンネル(国)414号多比第1トンネル(延長91.0m、在来工法)、(国)414号口野トンネル(延長123.6m、在来工法)、(主)沼津土肥線富士見トンネル(延長169.0m、在来工法)、(一)下土狩徳倉沼津港線横山トンネル(延長163.0m、在来工法)、(主)沼津土肥線長井崎トンネル(延長229.5m、NATM)、(主)沼津土肥線井田トンネル(延長406.0m、NATM)において、安全で円滑な交通の確保や利用者被害の防止等を図るため、トンネル本体工の変状及び附属物の取り付け状態を把握、診断し、当該道路トンネルに必要な措置を特定するための情報を得ることを目的に実施した。静岡県道路トンネル定期点検要領(令和3年3月改訂版)に則り、近接目視、打音検査を実施し、一部のうきについては叩き落し及び劣化抑制スプレーによる応急措置を実施した。各トンネルの本体工、附属物の変状結果を整理し、トンネル台帳や点検調書を作成した。さらに各変状原因の考察を行い、2a判定の変状に対してはく落防止対策、路面修復工、漏水対策、重点的な監視などの対策を提案し、対策数量と対策工変状展開図を報告書に取りまとめた。