本業務では、効率的な維持管理に必要な基礎資料を得ることを目的に、(国)136号、(主)伊東大仁線、(一)静浦港韮山停車場線に架かる橋梁(15橋)について、定期点検を実施した。対象橋梁の内、2橋は、ボックスカルバートであるため、定期点検(B)で行った。その他の橋梁の点検は、緊急輸送路を構成する橋梁であるため、定期点検(A)で行った。橋梁の損傷や変状を的確に把握し、簡潔に整理するよう配慮して、近接目視点検とたたき検査を実施し、橋梁の損傷状況を記録、整理した。その結果を基に、損傷度を算出し、健全度をアセットマネジメントやリスクマネジメントの観点から評価した上で、道路橋毎の健全度を診断した。また、本業務の対象橋梁は、全て二巡目の定期点検であったことから、前回点検結果と今回点検結果の差異が明瞭に把握できる様、資料作成を行った。点検の結果、道路橋毎の健全度は、「判定区分I:健全」と診断した橋梁が2橋、「判定区分II:予防保全段階」と診断した橋梁が12橋、「判定区分III:早期措置段階」と診断した橋梁が1橋であった。また、特に重要と考えられる2橋に関しては、診断結果を踏まえた維持管理の提案資料を作成した。